ラグビー観戦記 2016.12.24 ヤマハスタジアム

Yamaha Stadium

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 快晴。晴天。暖かく明るい日である。
 2016 – 2017 トップリーグ 第13節。ヤマハ発動機ジュビロ vs サントリーサンゴリアス。13:00 キックオフ。レフリーは久保修平さん。

 前半。ヤマハ発動機ジュビロは、大田尾竜彦選手のハイパントをヴィリアミ・タヒトゥア選手がキャッチ、パスを受けた伊東力選手がインゴールへ走り込んだ。ゲラード・ファンデンヒーファー選手によるコンヴァージョンも決まり先制する。優勢のまま敵陣深くで相手ペナルティーのチャンスを得るも、この場面はショットで加点した。ファーストスクラムでは、サントリーサンゴリアスに低く押し込まれ、オープンサイドのフランカー、ジョージ・スミス選手にボールを脚で搔き出されてブラインドサイドへまわりこまれた。ラックからオープンサイドの守備が薄くなったところへ速いパスでつながれ失点する。小野晃征選手によるコンヴァージョンも決まる。
 サントリーサンゴリアスの攻撃にヤマハ発動機ジュビロは防戦する。小野晃征選手にディフェンスのギャップを突かれ、スティーブン・ドナルド選手に中央へのトライを許し逆転される。その後、ヤマハ発動機ジュビロはサントリーサンゴリアスのモールコラプシングを誘い認定トライで逆転するが、前半終了間際に、サントリーサンゴリアスのライン攻撃で小野晃征選手のループが決まり、ツイヘンドリック選手にインゴールへ飛びこまれて再度逆転された。ホーンの鳴った後にコンヴァージョン・キックのボールがバーを越える。前半終了時のスコアは、ヤマハ発動機ジュビロ 17-21 サントリーサンゴリアス。

 後半。ヤマハ発動機ジュビロは自陣でオフザゲートの反則をとられ、小野晃征選手のショットで7点差とされる。サントリーサンゴリアスの優勢はつづき、小野晃征選手から石原慎太郎選手がスイッチでパスを受けてインゴールに飛びこんだ。ヤマハ発動機ジュビロは、相手ペナルティーからタッチキックでゲインするが、マイボール・ラインアウトを連続してジョー・ウィーラー選手に奪われる。後半20分を過ぎて、敵陣インゴール直前にまで迫るが、サントリーサンゴリアスの守備は堅く、トライを取りきれない。
 後半30分過ぎにマレ・サウ選手の好走から伊東力選手が走りきってトライ。ゲラード・ファンデンヒーファー選手が難しい角度のコンヴァージョンを決めて再び7点差に戻す。しかし、自陣深くでのブレイクダウンでノットロールアウェイの反則をとられると、小野晃征選手にショットで加点される。ヤマハ発動機ジュビロは敵陣でボールをつなぎ反撃の機会を窺うも、後半38分にターンオーヴァーされ、ボールをつなげられて、最後は塚本健太選手にトライを決められた。コンヴァージョン・キックのボールがバーを越えると同時にホーンが鳴った。最終スコアは、ヤマハ発動機ジュビロ 24-41 サントリーサンゴリアス。

 ヤマハ発動機ジュビロは健闘したと思うが、サントリーサンゴリアスに勢いがあった。ヤマハスタジアムでのラグビーの観客数が10000人を超えたことを喜びたい。

ラグビー観戦記 2016.12.10 ヤマハスタジアム

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 快晴の青空のもと、開場までの時間を待つ。クリスマスソングの演奏が聴こえる。陽の当たる場所は風さえなければ充分に温かい。
 2016 – 2017 トップリーグ 第11節。ヤマハ発動機ジュビロ vs NECグリーンロケッツ。13:00 キックオフ。レフリーは松岡辰也さん。

 前半。ヤマハ発動機ジュビロは敵陣深く攻め込む。スクラムから中央に寄せヴィリアミ・タヒトゥア選手がトライ。ゲラード・ファンデンヒーファー選手が素晴らしいステップとランで相手を抜き去ってトライし、コンヴァージョンも決めて加点する。NECグリーンロケッツの堅守を崩せない時間が続いたが、前半終了間際にマイボール・ラインアウトからモール、ラックでつなぎ、ヘル ウヴェ選手が前進、最後は日野剛志選手がインゴール中央に飛び込んだ。前半終了時のスコアはヤマハ発動機ジュビロ 19-0 NECグリーンロケッツ。

 後半。マレ・サウ選手のタックルされたボールを伊東力選手が拾い、相手をかわした後、外側にいた日野剛志選手に預けてトライ。さらに敵陣インゴール直前でスクラムを押し込みトライを決める。敵陣深くでプレーする時間が長く、完封勝利かと思われた後半30分過ぎに、NECグリーンロケッツのトライを許す。しかし、試合終了間際に伊東力選手の見事なステップとランで加点する。最後は、自陣深く攻め込まれながらも、マレ・サウ選手がインターセプトから長い距離を走って決めた。最終スコアはヤマハ発動機ジュビロ 47-5 NECグリーンロケッツ。

 ヤマハ発動機ジュビロは11連勝。同じく11連勝のサントリーサンゴリアスとの直接対決を再来週に控えている。来週は神戸製鋼コベルコスティーラーズとの対戦だ。ひとつひとつの試合を大切に勝ち抜き、最良のシーズンにしてほしい。

冬鳥

Okegayanuma

Okegayanuma

 今年も冬鳥の季節になった。
 天気の良い日曜日の朝は、野鳥観察に出かけている。代表的な冬鳥であるカモ類は、行く度に数を増している。小鳥類も愛らしく、その声を聴き、姿を探すことが楽しみである。
 森の中の小道を歩いていると、キタキチョウが舞っている。気温は20度ほどで、まだ昆虫類も元気である。スズメバチやアシナガバチも盛んに翔んでいる。枯葉を落し始めた広葉樹林では、陽光が射し込んで、常緑樹の葉を照らしている。

 老父の要介護度が3になった。老父は認知症を患っており、日常の生活は老母による介護なしにはできない。在宅介護であるが、デイサービスやショートステイを利用して、老母の負担を軽減している。老父を施設へ預けている間に、私が自動車の運転手となって、生活必需品などの買物などを済ませている。要介護度があがり施設の利用料は増額された。
 自動車社会化と高齢化の問題は、地方に住む人間にとって、回避することのできない切実なものである。地方では電車やバスなどの公共交通機関に乏しく、食料品の調達や医療機関への送迎など、生活の基本的な部分で自家用車が必要になる。私のように下の世代の同居している家庭では、若い世代が運転手を務めることもできるが、単身者や御夫婦のみの高齢者世帯では、交通事故のリスクを負いながらも、高齢者自身が自動車の運転をやめられないでいる。
 地方在住者は自動車の運転免許証を贅沢で保有しているわけではない。普通自動車の運転免許証がなければ就職はできない。例え自家用車を保有しなくとも、社用車の運転ができなくては困る。デスクワークが中心のホワイトカラーでも、官公庁、金融機関、得意先などへ行くために、社用車を運転しなければならない。従業員の自家用車を借り上げて、社用車として使用している企業もある。
 老父は数回の物損事故を起こして運転免許証を返納した。老母は元より運転免許証を取得することがなかった。私たちの世代では、女性でも自動車を運転することが普通である。自動車産業の栄えた土地ということもあるせいか、自家用車の保有は当り前のようになっている。その当り前であることを前提としてか、次第にバスの運行本数は減り、自動車がなければ不便な土地になってしまった。
 この地域は、浜岡原子力発電所の緊急時防護措置準備区域( Urgent Protective action planning Zone )であるが、その避難計画でも自家用車の保有が前提となっている。私の場合は、老親を連れて石川県まで避難することになっている。自家用車のない住民はバスで避難するとのことであるが、避難時の渋滞が懸念される。

 野鳥を観察するための機材であるフィールドスコープや三脚を運搬し、自然の豊かな場所に移動するために、自家用車を利用してはいるが、それは副産物のようなものだ。野鳥を観察する場所には自宅から歩いてゆくこともできる。自動車が必要不可欠というものでもない。
 そう思うと少しは気分が軽くなる。タヒバリを観察して、帰路に着いた。

ラグビー観戦記 2016.10.15 ヤマハスタジアム

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 雲ひとつない秋晴の空の下を歩いた。開場の時間ももどかしく席に着くと、ちぎれ雲が青い空をかすめてゆく。十月半ばとは言え、温暖な気候の遠州では、気温が高い。
 2016 – 2017 トップリーグ 第7節。ヤマハ発動機ジュビロ vs ホンダヒート。13:00 キックオフ。レフリーはジェイミー・ナットブラウンさん。
 ヤマハ発動機ジュビロとしては、若手の目立つ出場メンバーである。若い選手に経験を与えることもまた、未来への重要な戦略だ。ウォーミング・アップでは井本克典選手がボールを裁いている。彼のような選手のいることもまた、チームの実力を向上させていることを、特筆しておきたい。

 前半。ゲラード・ファンデンヒーファー選手、ハビリ ロッキー選手のトライと、ヤマハ発動機ジュビロは好調である。しかし、レフリーによるスクラムの判定が厳しく、ホンダヒートにペナルティーのチャンスを与えてしまう。追い風とは言え、朴成基選手のキックは精度も高く、ショットで追い上げられる。だが、ヤマハ発動機ジュビロは、伊東力選手が見応えのあるランを見せてトライを2つ決めた。前半終了時のスコアはヤマハ発動機ジュビロ 26-6 ホンダヒート。

 後半。ヤマハ発動機ジュビロは伊東力選手のランによるトライで加点するが、ホンダヒートも意地を見せる。スクラムで押し負けない。バックスでは、ディグビー・イオアネ選手の動きが素晴らしい。ヤマハ発動機ジュビロもフォワードで加点するが、後半20分以降、ホンダヒートはインゴール直前でのターンオーヴァーからトライを奪い始める。ヤマハ発動機ジュビロも鋭いパスと着実な前進で加点するが、ホンダヒートのバックスに勢いがある。レメキ ロマノ ラヴァ選手のランによる最後のトライは見事であった。最終スコアはヤマハ発動機ジュビロ 47-25 ホンダヒート。

 レフリーによる判定が厳しかったが、どんなレフェリングにでも対応できることもまた「強いチーム」に求められる資質のように思う。本来、ラグビーはレフリーに異議を申し立てないスポーツである。現在、ヤマハ発動機ジュビロは負けなしの7連勝中であるが、勝てば勝つほどプレッシャーも増すように感ずる。全勝優勝を目標として、気を緩めることなく次節以降に臨むことを期待したい。

ラグビー観戦記 2016.09.17 ヤマハスタジアム

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 微風が涼しい。降雨が心配であったが、適度な曇天が気温を下げているようだ。
 2016 – 2017 トップリーグ 第4節。ヤマハ発動機ジュビロ vs 東芝ブレイブルーパス。18:00 キックオフ。レフリーは麻生彰久さん。
 ヤマハ発動機ジュビロは、練習開始時の選手の円陣から気合が入っており、観客たちも呼応して拍手を贈るほどであった。ときどきは夕日も射す空に、次第に照明が灯されてゆく。選手たちは溌剌とした動きを見せている。
 
 試合開始。前半から緊迫感のある攻防で見応えがある。ヤマハ発動機ジュビロは、相手オフサイドからのタッチキックでゲインする。マイボール・ラインアウトからボールを動かし、矢富勇毅選手が中央にトライを決める。その後、東芝ブレイブルーパスにショットで加点されるが、すぐに相手ペナルティーから、タッチキック、マイボール・ラインアウト、モールという流れでフォワードがトライを奪う。
 東芝ブレイブルーパスに自陣深くまでエリアをとられることもあったが、落ち着いて敵陣まで戻す。後半30分を過ぎて、敵陣インゴール前でスクラムを組みながら攻めあぐねる。しかし、前半終了間際に再び矢富勇毅選手がインゴールへ走りこむ。前半終了時のスコアはヤマハ発動機ジュビロ 21-3 東芝ブレイブルーパス。

 後半には東芝ブレイブルーパスも意地を見せ、ヤマハ発動機ジュビロの自陣で守備をする時間が増えた。スクラムでコラプシングの反則を犯しショットで加点される。しかし、その直後に相手ペナルティーからタッチキックで前進し、敵陣インゴール前で中央へボールを動かしながら攻め続ける。東芝ブレイブルーパスの守備が堅い。ボールをバックスへ飛ばし、インゴール右隅へ宮澤正利選手が飛び込んだ。難しい角度のコンヴァージョンであったが、大田尾竜彦選手がライナーのキックを決める。
 後半20分を過ぎても、ヤマハ発動機ジュビロの攻勢は絶えなかった。東芝ブレイブルーパスはキックでエリアを取るが、フォワードが組み合うと、ヤマハ発動機ジュビロの強さが光った。スクラムハーフの矢富勇毅選手がブラインドサイドを駆けぬけ、相手をステップでかわしてトライを決める。その後もヤマハ発動機ジュビロのフォワードは、スクラムで東芝ブレイブルーパスを圧倒し、30分を過ぎて更に田中渉太選手のトライを得た。自陣に攻め込まれてもフォワードは冷静に相手を押し返す。最後はモールでボールを保持し、試合終了を知らせるホーンとともに蹴りだした。最終スコアはヤマハ発動機ジュビロ 40-6 東芝ブレイブルーパス。

 守備の強さが印象に残る試合であった。相手をノートライに押さえることのできた試合には価値がある。迫力のある攻撃には、観客たちも満足したようだ。最高のホームゲームである。

スズムシ 其之十

suzumushi

suzumushi

 今年のスズムシも成虫になった。
 しかし、油断していると足元をすくわれるものである。今年の手元に育てているスズムシは、二十四頭のみである。何千頭も育てていた昨年までとは、あまりにも違う数値だ。自然は指数的に変化するものであるとは理解していたが、実際に直面すると衝撃は大きいものである。

 今年は三月、四月、五月と、気温上昇の感じられない日々が多かった。やはり生命活動を考える際には、温度は不可欠な要素である。昆虫の孵化に関しては、土壌の温度を第一に考えなければならない。
 昨年は産卵場のマットに、それまで実績のあった赤玉土を用意できず、植物性(ヤシの仲間だと思う)のものを採用した。ところが三月以降になって、これらに水分を与えると、シロカビばかりが繁殖して、肝心のスズムシの卵は栄養を摂られるものとなってしまった。今年は早めに赤玉土を入手して産卵場の構築に備えている。

 何年かの成功を経て、私自身にも慢心があったのだと思う。スズムシを飼育することは、植物の、特に一年草を育てることと同じである。昨年までの成功が、今年の成功を保証するものではない。
 とりあえず成虫の雄は現れてくれた。あとは成虫の雌が現れて、産卵してくれることを祈るばかりである。

カブトムシ 其之四

Japanese rhinoceros beetle

Japanese rhinoceros beetle

 二十頭のカブトムシが羽化した。雄が十頭、雌が十頭である。

 今年は春に五十五頭の三齢幼虫を森へ返した。その際に雄と雌との選別を行ない、なるべく雌雄同数になるように拙宅に残した。森へ返したのは、明らかに雄である三齢幼虫と、自分では判別することのできなかったもののうち、体重の低いものである。明らかに雄あるいは雌であるもの五頭ずつと、判別できないもののうち体重の重いもの十頭の、合計二十頭を拙宅で蛹化させた。

 私は、昆虫飼育に関しては初心者に近い経歴の者であり、三齢幼虫の雌雄鑑別に関しては、ウェブにあげられている方法を検索しながら、なおかつ自分のアタマで考えながらの、初めての作業であった。昨年までは、とにかく体重の重いものを残すという方法で、すべて雄ばかりという結果になっていたが、今年は可愛い女の子たちが十頭も羽化してくれた。
 カブトムシの飼育において、雌雄鑑別は課題のひとつであるが、それをクリアすることができた。昨年までは、繁殖のために森から野生の雌を捕獲していたのであるが、今年からは拙宅での完全養殖が可能になる。

 昼の間は腐葉土の中でおとなしく眠っているが、夜になるとクヌギの葉をかき分ける音や翅をふるわせる音で喧しい。卵を採取することができれば、彼らもまた森へ放つつもりである。森には、カブトムシを捕獲するためだけに来る方もいらっしゃるので、私のようにカブトムシを増やして放つ者がいてもいいだろう。

 ヒマワリも重い種を宿して垂れている。夏は大きく生命の環の動く季節である。