森を歩く

American black nightshade

 商法第526条 商人間の売買において、買主は、その売買の目的物を受領したときは、遅滞なく、その物を検査しなければならない。

 電気製品を買うとき、帰宅してから通電してみないと動作確認のできないことが辛くて、なかなか買物に踏み出せない。事実、はじめから取扱説明書どおりには動かない商品を購入した経験があり、再び店舗に出向いて取扱説明書を片手に店員に説明し、新しい商品を取り寄せて貰ったこともある。
 私は商人ではないただの消費者なのだが、やはり買物をしたときには、それなりの検査が必要なのだろう。店員のミスや商品の瑕疵を見抜くことは消費者の責務である。

 森を歩く。森には騒音を遮る効果がある。ウグイスの囀り。アカゲラのドラミング。シロハラ、シジュウカラ、ヒヨドリの鳴き声。春の花はこれからだが、冬でも緑を失わない植物たちを中心に観察する。
 森と言っても、それほど深いものではなく、観察路の整備された森林である。ツブラジイとアラカシが多いだろうか。コナラ、クヌギ、クスノキ、タブノキ、エノキ、モチノキなど、様々な樹木があって飽きない。常緑の草本も少なくない。シダ植物、コケ植物、菌類、地衣類など、観るべきものは多い。落葉樹は周囲の枯葉を観察すると判別が早いが、ルーペで冬芽を観察するのも面白い。
 学術的な調査をしているというわけでもなく、のんびり歩いているだけだが、時折、名前を知りたい植物などがあれば写真を撮影する。やはり少しは学ぶ姿勢のあったほうが楽しめるように思う。

 すれ違うひとがいれば軽い挨拶をし、ときには短い会話を交わしたりもする。自然観察を楽しむようなひとに悪いひとはいない。

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