コハクチョウ 其之十

Bewick’s Swan

 今季もコハクチョウが鶴ヶ池へ飛来した。12月中旬のことである。
 だが、年末には、もう姿を消していた。

 念のために年明けの1月2日に再訪してみたが、やはりコハクチョウの姿はなかった。
 鶴ヶ池には、マガモ、コガモ、ヨシガモ、ハシビロガモなどがいて寂しくはなかったが、大勢いたアマチュアのカメラマンたちの訪れることもなく、池は静かだった。東の空には金星が三日月とともに光っている。
 私は自然観察実習として池の観察路を一周した。バード・ウォッチングにも練習は必要で、特に「小鳥」を見つけるのには技能が必要である。鳴き声から方向を判断し、肉眼で個体を確認した後、双眼鏡のピントを合わせて形態や色彩などの詳細を観察する。それからはじめて種の同定となるわけで、これら一連の動作をスムーズに行うことがバード・ウォッチングに於ける技能である。

 元日には、植物学の大先生から年賀状をいただいた。まさか年賀状をいただけるとは思わず、喪中欠礼を出さなかったことが原因であるが「高齢になりましたので新年のご挨拶は今年限りとさせていただきます」と文面にあるので、かえって先生の事情がわかって良かったとも言える。
 先生には寒中見舞いを出さなければならない。自然観察には、自然を観察するという楽しみとともに、自然観察を愛する人々との交流という楽しみもある。このようなご縁は大切にしたい。

 追記 写真は 2018.12 の観察の際に撮影したものです。

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