ラグビー観戦記 2014.12.27 ヤマハスタジアム

Yamaha Stadium

Yamaha Stadium

 雲の流れは穏やかで、厚着をすれば汗ばむほどの陽気だ。冬の空を見ながら歩くのは気持がいい。
2014 – 2015 トップリーグ 2nd ステージ 第05節。ヤマハ発動機ジュビロ vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ。2014年12月27日(土曜日)13:00 キックオフ。レフリーは塩崎公寿さん。
 トヨタ自動車ヴェルブリッツのメンバー表に、トーマス優デーリックデニイ選手、松下馨選手の名前を見つけて楽しくなった。いずれもヤマハ発動機ジュビロに在籍していた選手で、他のチームに移籍した後でも活躍している姿が観られるのは嬉しいことだ。
 試合はトヨタ自動車ヴェルブリッツ、キャメロン・マッキンタイアー選手のキックオフで開始した。開始早々にファースト・スクラムをむかえるが、ヤマハ発動機ジュビロの出来がとても良い。真直ぐにぐいぐいと押し込んで相手を後退させてゆく。立ち上がりから、こんなに素晴らしいスクラムを観られるとは思わなかった。
 フォワードの手抜かりのない連続攻撃で、相手インゴール前でのフェイズを重ねる。セオリーどおり、フィールドの中央にあるゴールポストへと近づいてゆく。攻撃のフィニッシュであるトライは日野剛志選手が担った。五郎丸歩選手によるコンヴァージョンも決まる。
 キャッチングのミスもなく、安心して観ていられる試合である。前半30分過ぎに、スクラムハーフの矢富勇毅選手がボールを持って飛び出し、長い距離を走って、サポートしていた日野剛志選手にパスした。トライが決まる。彼は動きの良いフッカーである。前半終了時のスコアはヤマハ発動機ジュビロ 12 – 0 トヨタ自動車ヴェルブリッツ。
 後半開始。トヨタ自動車ヴェルブリッツの動きが良くなった。フォワードがモールを組んでボールを保持する。ヤマハ発動機ジュビロによる反則を誘う。ペナルティー・ゴールで得点し、その後も勢いのあるプレーを見せた。とにかくラックが堅実で強い。対するヤマハ発動機ジュビロはラインを乱され、防戦に必死である。後半の早い時間帯はトヨタ自動車ヴェルブリッツのゲームであった。
 後半20分を過ぎて状況が変化した。ヤマハ発動機ジュビロは敵陣深くまでゲインできるようになり、ラインアウトやスクラムを相手インゴール前で披露するようになる。圧巻は後半25分の認定トライである。相手インゴール5m前のスクラムで押し込み、相手にコラプシングの反則を余儀なくさせた。まさにフォワード全員の勝利であり、達成感のある得点であった。
 バックスにも活躍してほしいところだな、と思っていたところ、シアレ・ピウタウ選手が素晴らしいランを見せた。良い時間帯でのトライで、勝ち点も加算できるチーム四本目のトライだ。スコアはヤマハ発動機ジュビロ 26 – 3 トヨタ自動車ヴェルブリッツ。残り10分である。
 試合終了までトヨタ自動車ヴェルブリッツは試合を諦めない。攻撃の手を緩めず、すでに40分をむかえようかというときになって、意地のワントライを奪った。コンヴァージョンも決まり、最終スコアはヤマハ発動機ジュビロ 26 – 10 トヨタ自動車ヴェルブリッツ。ホームゲームの最終戦を勝ちきり、地元のファンにとっては嬉しい歳末となった。

広告

ラグビー観戦記 2014.12.13 ヤマハスタジアム

Yamaha Stadium

Yamaha Stadium

 青空に、細かな白い雲と、大柄で鉛色の底をした雲が浮かび、西から東へと流れてゆく。
 2014 – 2015 トップリーグ 2nd ステージ 第03節。ヤマハ発動機ジュビロ vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス。2014年12月13日(土曜日)13:00 キックオフ。レフリーは工藤隆太さん。
 大田尾竜彦選手のキックオフが敵陣深く突き刺さった。風下からの攻撃開始である。マイボール・ラインアウトからモールを組むが、アンプレイアブルとなりファースト・スクラム。そのスクラムではコラプシングの反則をとられるが、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスも自陣で反則を犯してしまう。ヤマハ発動機ジュビロは五郎丸歩選手のショットで先制する。さらに敵陣インゴール前でのボールを中央に移動しながらの連続攻撃も、相手側にオフサイドの反則を誘発したようだ。五郎丸歩選手のショットで加点する。
 NTTコミュニケーションズシャイニングアークスにも優秀なキッカーが存在する。ヤマハ発動機ジュビロの自陣内での反則に対し、エルトン・ヤンチース選手がショットを決める。前半28分の彼のドロップ・ゴールは見事であった。スコアも同点となり、緊迫した好試合となる。
 コラプシングの反則をとられて不調のように見えたスクラムも、前半終了間際には復調した。今度は相手側がコラプシングの反則を犯す。タッチキックで大きくゲインした後、連携からウイングの伊東力選手が走り切り、トライに成功する。コンヴァージョン・キックも決まり、スコアはヤマハ発動機ジュビロ 13 – 6 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス。前半を終了する。
 後半開始直後、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスはエルトン・ヤンチース選手のショットで加点する。ヤマハ発動機ジュビロも五郎丸歩選手のショットで得点を重ねる。
 ヤマハ発動機ジュビロのスクラムが良くなってきた。相手側はコラプシングの反則を犯し続ける。後半35分には、敵陣インゴール5m前のスクラムで、ヤマハ発動機ジュビロが認定トライを獲得した。真正面からのコンヴァージョンでスコアはヤマハ発動機ジュビロ 26 – 9 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス。良い時間帯に加点することができた。
 しかし、試合終了直前のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの攻撃は凄まじいものであった。長い時間、ホーンの鳴り終えた後も続く攻撃に、ヤマハ発動機ジュビロのディフェンスは良く耐えた。結局、失点のないままにノーサイドをむかえることができた。守備力こそ真の強さである。