ラグビー観戦記 2013.12.14 ヤマハスタジアム

Yamaha Stadium

Yamaha Stadium

 空は晴れて、日射しも暖かいものであったが、やはり空気は冷たい。スタジアムに席を取り、視点を定めると、雲のゆっくりと移動してゆく様子がわかる。北西からの風だ。
 2013- 2014 トップリーグ 2nd ステージ 第03節。ヤマハ発動機ジュビロ vs キヤノンイーグルス。2013年12月14日(土曜日)13:00 キックオフ。レフリーは麻生彰久さん。
 メンバー表のリザーブ枠に矢富勇毅選手の名前がある。彼の負傷による休養期間は長かった。むろん先発の小池善行選手も優れたスクラムハーフであるが、矢富勇毅選手には特別の戦術眼と個人技がある。彼を含めた出場メンバーの練習の様子を確認する。
 キックオフはキヤノンイーグルス。開始01分でトライを献上した。ディフェンスのミスは一瞬である。本当に怖いスポーツだ。コンバージョン・キックも決められ、幸先の悪いスタートである。
 前半は、敵陣深く攻め込みつつもトライを決めることができないという、すっきりしない展開であった。五郎丸歩選手のペナルティー・キックも決まらない。風が難しいのか、五郎丸歩選手は4本中2本を外している。連携もうまくゆかず、デウォルト・ポトヒエッター選手のフリック・パスを受け取れなかったり、ストレートのランで良いところをパスして潰されてしまったりする。敵陣深くに蹴ったキックを押さえればゲインできるのに、ランもタックルもうまくゆかない。スコアはヤマハ発動機ジュビロ 6-7 キヤノンイーグルスで前半を終了する。
 後半も、五郎丸歩選手のペナルティー・キックにより加点するが、やはり観客としてはダイナミックなトライを観たいところだ。途中出場した矢富勇毅選手がリズムを変えてくれた。彼は自分でもボールを持てるし、フォワードのあしらいも巧い。大きくエリアを得てのスクラムから、フォワードが頑張り、マレ・サウ選手がトライした瞬間、会場は盛り上がった。スコアもヤマハ発動機ジュビロ 16-7 キヤノンイーグルスというリードだ。
 しかし、その直後にキヤノンイーグルスの反撃を受ける。ディフェンスのギャップをつかれてゲインされ、最後はフォワードに押し込まれた。キヤノンイーグルスのバックスは、観ていて気持が良いくらいだ。ハンドリングも巧いし、パスもつながる。ステップに切れがあるし、ランも速い。キヤノンイーグルスのカウンター攻撃から、さらに加点され、スコアはヤマハ発動機ジュビロ 16-19 キヤノンイーグルス。逆転される。
 ヤマハ発動機ジュビロには、得点の機会を逃しているように思えるシーンもあった。密集からパスを展開する際の判断において、フィールドの視点ではブラインド・サイドに空間が見えるのかも知れないが、狭い空間なので、相手の守備も詰めやすい。オープン・サイドにバックスの選手が広く待機しているときは、開いて攻撃したほうが、勝機が開けるのではないか。
 後半終了直前、フォワードによる渾身のモールで、なんとかインゴールまで押し切り、逆転のトライに成功する。終了のホーンが響く頃に五郎丸歩選手のコンバージョンが決まるほどの瀬戸際であった。最終スコアは、ヤマハ発動機ジュビロ 23-19 キヤノンイーグルス。
 フォワード戦を制したように思えるが、バックスにおいては、キヤノンイーグルスの方がヤマハ発動機ジュビロよりも魅力的であった。実際、試合に勝つためにはフォワードが強くなければならないのであるが、スペクテイターズ・スポーツとしてのラグビーを考えるのであるなら、もっとバックスの個人技とチーム・プレーを磨くべきではないか。ヤマハスタジアムに観客10000人を迎えたいのであるなら。
 結果は出した。それは良い。J2に陥落したサッカーのジュビロ磐田のことを考えれば、やはり勝利に対する執念は貴重である。今後に期待したい。

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