ラグビー観戦記 2012.06.23 大久保グラウンド

Okubo Ground

 いまだ明けない梅雨空のもと、それでも雨粒を受けることもなく、試合会場には適度な涼しさがあった。
 2012 春季オープン戦 第5戦。ヤマハ発動機ジュビロ vs 豊田自動織機シャトルズ。14:00 キックオフ。レフリーは牧野伸孝さん。
 両チームともエネルギーのある前半は、揉みあう展開であったが、やはり30分過ぎに得点があった。この日のジュビロのバックローは、モセ・トゥイアリイ選手、ジェリー・コリンズ選手、フォラウ・愛世選手という布陣である。これで得点のないはずがない。もちろん、三人以外のフォワードも機能している。観客席からは見えづらいところでも、きちんとタックルして相手の攻撃を防いでいる。
 後半になり、フォワードは結果を出し始める。フランカーのトライ、モールでのトライ、ロックのデーリック・トーマス選手がトライするシーンもあった。フロントローの選手が、密集を抜けて、長い距離を走るダイナミックなシーンには、会場が沸いた。前方に誰もいない状況を思い切り走る、という爽快感を、観客も感じているのだ。この、ボールを抱いて全力疾走するスピード感は、サッカーにはないものである。
 今日の試合に反省点があるとするなら、バックスの連携であろうか。 豊田自動織機シャトルズのバックスが良かったので、相対的に、ジュビロのミスが目立ったのかも知れない。観客席から眺めるバックスのミスは、大きく見えるものである。素人にはできない、正確なパス回しは、さすがにトップリーグだ、という見せどころでもある。ミスのない、きれいなパスを観せてもらえれば嬉しい。
 あるいは、個人技でも構わない。シャトルズの選手による、グラバーキックとランは素晴らしかった。相手チームの防御の薄い部分へ大きくサイドを替える攻撃など、観客に判りやすいプレーでアピールできるのがバックスの強みだ。ミスをしても目立ってしまうが、活躍すれば、もっと目立つ。挑戦してほしい。
 後半には失点もあったが、追いつかれることはなかった。終了間際の、豊田自動織機シャトルズのコンヴァージョン・キックが、難しい角度を外してノーサイドとなった。最終スコアは、ヤマハ発動機ジュビロ 26 – 12 豊田自動織機シャトルズ。ホームチームの勝利である。
 さて。
 ヤマハ発動機ジュビロには「ファン交流会」という楽しいイベントがある。ヤマハスタジアムで試合が開催されるときは、隣接する体育館で行われるのだが、今日の大久保グラウンドでは、そのままフィールドで、ということになった。会場には拍手と笑い声があった。
 清宮克幸監督と矢富勇毅選手のトークショーで、曽我部佳憲選手が挨拶をしてくれた。そのスピーチが、とても良かった。怪我を経験したラガーマンは、ラグビーの偏差値をあげる、と監督は言う。矢富勇毅選手と曽我部佳憲選手のハーフ団が楽しみだ。
 ファン交流会では、ラグビー体験コーナーという企画に好感を持った。選手たちが練習器具を用いて妨害するコースを走りぬけてゆく簡単なものだが、小さな子供たちが、勇んで走りぬけてゆく風景は、ほほえましく、あたたかいものであった。芝生の上には、まだ明るい夕暮がある。

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